2012-01-01から1年間の記事一覧

本日の雑談 2012-10-05

さていよいよ明日からハワイへいきます。 準備も最終段階に入り、あとは当日まで使用する物を入れるまでにできました。初のアメリカということもあり、なかなかドキドキしている純粋さが自分の中にあります。あまり妹の結婚式というよりか、普通のハワイ旅行…

「ヨーロッパ思想入門」  岩田康夫 著  「歴史を動かした発明」  平田寛 編著  「アインシュタインが考えたこと」  佐藤文隆 著

今回はまとめて岩波ジュニア新書を3冊書評します。それほど詳しいことは書きませんが参考程度にどうぞ。 「ヨーロッパ思想入門」 その名の通りヨーロッパの思想について簡潔に書かれているのだが、本書の半分以上はギリシャ思想とヘブライ信仰について書かれ…

本日の雑談  2012-10-01

さて気温もだんだん下がってきて秋めいた今日この頃ですが、みなさんどのようにお過ごしでしょうか。僕は10月6日かけて一週間ハワイに旅行しますが、初めてのアメリカという興奮と家族をつれていく面倒くささの狭間にいて、どうも不安を覚えてしまいます…

地ひらく  福田和也 著

石原莞爾。現代では彼は危険な事件を起こした軍人だったとか、名前だけ知っているとか、それ以前に名前すら知らない方も多いでしょう。しかし彼は太平洋戦争前の日本にとってひとつの方向を決めるのに影響力を与えた人間であり、現代でも彼の行動が理解され…

ノモンハンの夏  半藤一利

前回からの流れで、同じ著作者である半藤一利氏の「ノモンハンの夏」についての書評していきたいと思います。本書は必ずしもノモンハン事変での戦場を中心に描いていくわけではなく、当時の国際情勢から日本帝国陸軍の動きなどをくわえた多角的な見方でノモ…

あの戦争と日本人  半藤一利

作家半藤一利氏といえば、数多くの歴史本やノンフィクションを書くことで有名な方です。特に太平洋戦争や昭和史について記した著作が多く、今回はその中から「あの戦争と日本人」を取り上げ、次回に同じく半藤一利著の「ノモンハンの夏」について書評するつ…

本日の雑談 2012-09-19

この度妹が結婚することになりまして家中大騒ぎになっている忙しい家族ですが、皆さまはいかがお過ごしですか。 しかも挙式はハワイであげるとのことでして、さらに大変です。妹夫婦とお婿さんのご両親は一緒のパック旅行で行くので、あまり問題ありませんが…

夢と夢解釈  ジークムント・フロイト 著  金森誠也 訳

さて今回僕はフロイト思想の入門として本書「夢と夢解釈」を読んでみました。フロイトはあまりに有名な心理学者であり、多くの人が名前ぐらいは聞いたことあると答えることでしょう。しかし実際にフロイトの考えたことを知っている人はどれだけになるでしょ…

方法序説  デカルト 著  谷川多佳子 訳

お久しぶりです。8月中はなんとなく本を読む気が起こらずにアニメーションやマンガを中心に見ていて読んだ本の数が少ないですが、今回から溜まっていた本の書評を再開していきます。 しかしまたブログを書くことがとぎれとぎれになったりすると思いますが、…

本日の雑談 2012-08-20

お久しぶりです。今度は1ヶ月近くも更新していなかったことに驚いていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 この一ヶ月間はなぜかあまり読書をする気がせずにボーっとニコニコ静画をみたり、ネットの記事やニュースを見たりしていました。 そしてそ…

本日の雑談 2012-07-27

ご無沙汰しております。更新期間が伸びていて調子が悪いように思われている方もおられるかもしれませんが、最近は薬を追加してもらったのが効いたのか調子は結構いいです。 本は読んでいますが、更新が面倒くさいせいかサボっております。もうしわけありませ…

大森荘蔵 哲学の見本  野矢茂樹

本書「大森荘蔵 哲学の見本」は、東京大学で哲学を教えていた哲学者である大森荘蔵氏の思想について紹介したものです。しかしただ単純に思想を紹介するだけでなく、著者の野矢茂樹氏の批評や、前期・中期・後期と区別される大森哲学の一貫性を説いていたりす…

富の未来 上下  アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー

本書の著作者であるアルビン・トフラーは「未来の衝撃」や「第三の波」など未来がどのように変化するかについて記述した著作で有名になった人で、しばしば「未来学者」という肩書きで説明されることも多いです。「富の未来」という邦訳ですが、原題は「Revol…

やりたいことのないヤツは社会起業家になれ  山本繁

「やりたいことのないヤツは社会起業家になれ」。なんとも挑発しているような、それともエールを送っているようなタイトルですが、内容は著者である山本繁氏が体当たりで送ってきた人生について描かれています。山本氏の行動力はスゴイくて、どことなくアメ…

「ニート」って言うな! 本田由紀 内藤朝雄 後藤和智

本書こと[「ニート」って言うな!]は実はすでに二年前に読んでいて、「ニート」を取りまく問題について何かしら語ろうとして挫折していたのですが、この挫折が今までも僕を縛り付けていると感じていたので、今回再読することで僕の「ニート」問題にある程度…

大本営参謀の情報戦記  情報なき国家の悲劇  堀栄三

日本は情報戦略に非常に弱いことが一部で有名です。最近では佐藤優氏などの著作にもありますが、日本人は外交や情報、諜報などに関する意識が鈍感で、情報や諜報の世界を考えたこともない人たちが多いと感じることはよくあります。 今と変わらず情報に対する…

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ  野中郁次郎 戸部良一 鎌田伸一 寺本義也 杉之尾宣夫 村井友秀

今回紹介する本は僕が以前読んだ「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」の続編で、名前は「戦略の本質」とはどういうものかということをいくつかのケーススタディから導き出しつつ、そのエッセンスを抽出していきます。「失敗の本質」は日本人の管理者やリーダ…

黒い雨  井伏鱒二

1945年8月6日は世界にとって衝撃の日になったといっていいでしょう。アメリカ軍が世界で初めて原子爆弾を日本に目掛けて投下したことは、人間が人間を殺傷するだけでなく地球の環境も潰せるようになる手段を人間が手に入れたことを意味していますし、…

本日の雑談  2012-07-10

またもやお久しぶりです。もうこれを毎回使ってもいいほど更新の期間が空いてしまいますが、どうにも調子が悪いのでそういうことになってしまいます。あまりに調子が悪いのでお酒もあまり飲まなくなってきていますが、それにしては頭痛が起きているという状…

斜陽、人間失格、グッド・バイ  太宰治

今回は太宰治作品を2つ連続で読んだので、まとめて書評しておきます。この内『斜陽』は1947年12月に新潮社から単行本として発行され、『人間失格』・『グッド・バイ』は1948年7月に筑摩書房から発行されました。いわゆる太宰作品の中でも最晩年にかかれ、お…

本日の雑談 2012-06-27

今日は僕の誕生日です。僕の生活はあいかわらずですが、妹がケンタッキーでフライドチキンを買ってきて家族で食べたりして、楽しい誕生日をおくれました。なんとかすこしずつですが自分がしたいことができてきて、人生前向きに行きていこうと思っています。…

これが応用哲学だ!  出口康夫 美濃正 戸田山和久

哲学と聞くとなにやら難しそうな気がして取っ付きにくいような印象をもつ人は多いでしょうか。それともあんな学問なんの役にも立たないただの言葉遊びや思考実験だと感じる方のほうが多いのでしょうか。今回紹介する「応用哲学」は今まで哲学と呼ばれていた…

ル・オタク フランスおたく物語  清谷 信一

今回の書評は今までのとちょっと違い、とあるサイトに掲載して頂いた書評のコピーです。 しかし掲載の時に編集で結構内容が削られてしまいましたので、ディレクターズカット版というか単に無編集状態の書評を掲載します。 書き方も普段とはちょっと違うよう…

地政学入門  曽村保信

みなさんは「地政学」という分野の学問があることご存知ですか?地政学は広い意味では国際政治学の1分野のようですが、主流の国際政治学からみるとかなり毛色の違う学問です*1。地政学ではすべての人間を時間的、空間的な環境に集団で住んでいることを前提…

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故  大鹿靖明

2011年3月11日に起こったことを知らない日本人はだれもいないでしょう。マグニチュード9.0という規模の地震が東北・関東を襲い、さらにその後にやってきた津波が沿岸部を飲み込んでいった光景をテレビで何度見ても恐ろしく感じます。そしてそれだけではなく…

本日の雑談

みなさんお久しぶりです。僕はお酒を飲み過ぎて少々太ったので、これから本格的に減量をしつつ治療していこうかと思っています。 以前反対だといった違法ダウンロードの刑事罰がついに可決されました。 http://news.nicovideo.jp/watch/nw290724 あくまで親…

読書メーター2012-5月分

5月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3378ページナイス数:31ナイス 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史 (文春文庫)作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (23件) …

廣松渉 近代の超克  小林敏明

さて今回も前回に引き続いて『再発見 日本の哲学』シリーズから哲学者廣松渉を紹介します。廣松渉といえば難渋な文体で知られる日本の哲学者で、この方も前日の丸山眞男のように知る人ぞ知る人物です。僕は廣松渉の本を「今こそマルクスをよみかえす」しか読…

丸山眞男 理念への信  遠山敦

丸山眞男といえば政治学や日本の思想学を学ぶ上では超重要視されている知る人ぞ知る人物です。今回はこの丸山氏が持っていた個人的な思想・信条・理念を多くの著述と著作から推測しつつ、有名な「古層」における宗教の影響についての鋭い分析を加えているこ…

高度経済成長は復活できる  増田悦佐

今回紹介するのは「高度経済成長は復活できる」という刺激的なタイトルがついた本です。主な内容は高度経済成長を日本はなぜ達成できたのかというよりもどうして高度経済成長は終わってしまったのかに重点がおかれていて、高度経済成長を止めた原因とそれを…