2013-01-01から1年間の記事一覧

いやはやひどい目に会いました

あまりにもお久しぶりすぎて恐怖を感じています。 この1年はさっぱりな年で、大変苦労しました。 通っていた病院が書類送検されているようなトンデモ病院で、飲んでいた薬のせいで体重が1年で20キロ以上肥ったりしました(飲むのをやめると体重増加はな…

人間関係の難しさや雑談など

最近ブログの更新が滞っていてすいません。最近うつ状態が再発したようになり、とにかく調子が悪いです。。。一番の原因は人間関係のトラブルのせいでこのようなことになってしまいましたが、今回はだいたい自分が巻き起こしたせいなので反省しか出来ません…

自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人まで」  佐伯啓思

自由という言葉には様々な派生があることを前回お話しました。自由のなかでも特にリバタリアニズムという思想を取り上げて説明し、リバタリアニズムは制限を加えようとするあらゆる存在に対して個人の優先を主張するものでした。しかし本書「自由とは何か」…

自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門  森村進

現代社会では「自由」という概念はあまりにも当たり前のモノだと思われて久しいです。日本語では「自由」という言葉はたいていひとつの意味を思い起こさせますが、西欧の言語で「自由」にはたくさんの派生語が存在します。今回はその中でもリバタリアニズム…

法哲学 Philosophy of Law  レイモンド・ワックス  訳 中山竜一・橋本祐子・松島裕一  解説 中山竜一

法哲学も美術史と同じく以前から興味があったものの忙しい(あるいは寄り道していて;)ので手を付けていなかった分野です。今まで読んできた本の中にも本書で登場する人物がたくさんいて、なるほどこういう流れがあったからこそあそこで登場してきたのだな…

美術史 Art History  ダナ・アーノルド  訳・解説 鈴木杜幾子

これまで美術史にはずっと関心を持っていながらも今まで関連した書物を読まず、たまに絵画の本を図書館から借りてくる(美術本は高すぎる!)ぐらいで放置して来ました。理由はいくつかあるのですがそんなことを言っていてはキリがありません。本書は美術史…

歴史 History  ジョン・H・アーノルド  新広記 訳  福井憲彦 解説

ところで以前より公言していますが、僕の本業というか本来の分野は歴史です。何度か歴史についての本を書評して来ましたが、おおむねアクセス数がよく、中でも「歴史とは何か E.H.カー」がよく読まれているようです。今回はその名もズバリ「歴史」というタイ…

独立国家のつくりかた  坂口恭平   ソーシャル・キャピタル入門  稲葉陽二

さて、今回も2つの本をご紹介していこうと思います。なぜ最近この方法で本を紹介するのかというと、紹介する2つの本がお互いに対立しているか、または補完し合っているかどうかを読むことで1冊の本だけでは見えてこない解釈の多様性があるように感じるか…

嗤う日本の「ナショナリズム」  北田暁大  動物化するポストモダン  東浩紀

今回ブログで取り上げる本は北田暁大氏の「嗤う日本の「ナショナリズム」」と東浩紀氏の「動物化するポストモダン」です。両書とも日本の2000年代に生きる若者・社会・文化を先どった分析をしていて、今から読みなおしてもなるほどと思う箇所が散りばめられ…

2013年1月の読書メーター

読んだ本の数:19冊 読んだページ数:3610ページ ナイス数:76ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/38779/matome?invite_id=38779■心中天網島―マンガ日本の古典〈27〉 (中公文庫) 心中という言葉は現代ではもはや死語に等しいけれど、固定された階級と…

君はまだ本を読むのかい?

こんなことを突然いわれたら、ぼくの人生の70%は否定されてしまいますが、しかし最近とある人にもう本を読むのをやめろと言われました。その人から見ればぼくはもう本を読む必要がない人間に見えるのでしょうが、ぼくとしては本を読むのをやめるつもりがあ…

砂糖の世界史  川北稔

みなさんは甘いお菓子が好きですか?ぼくはあまり好きな方ではありませんが、それでも日常甘いお菓子はよく食べます。ましてや甘いもの大好きな方はトンデモなく召し上がってしまい、思わずカロリーを気にしてしまう人もきっと多いでしょう。しかしこんなに…

共産党宣言  マルクス エンゲルス共著  大内兵衛 向坂逸郎 訳

”ヨーロッパに幽霊が出る-----共産主義という幽霊である”。この衝撃的な一文から始まる本書「共産党宣言」は出版された1848年から20世紀の終わりまで政治や思想に強い影響力をもった1冊でした。アメリカ独立戦争とフランス革命とナポレオンの登場はヨ…

だいたいでいいじゃない  吉本隆明  大塚英志

だいたいでいいじゃない。そのタイトルに故吉本隆明氏と大塚英志氏が対談するとどうなるのかが気になって本書を手に取りました。まず本書は1997年から2000年まで4回に渡って対談した記録であり、対談も最初はエヴァンゲリオンを見た吉本氏の話を聞きながら大…

クローチェ 1866−1952  倉科岳志 と ブルクハルトとヨーロッパ像  W(ヴェルナー).ケーギ  坂井直芳 訳

さて今回は以前から言っていたふたりの人物についての歴史観や思想、そして哲学についてどのようなセンスを持ち合わせていたかについての論文を少々書いていきます。当初はブルクハルトもクローチェも別々に書評しようと考えていましたが、読み終わったあと…

2012年12月の読書メーターまとめ

2012年12月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2277ページ ナイス数:65ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/38779/matome?invite_id=38779■葉隠―マンガ日本の古典 (26) 中公文庫 「葉隠」は山本常朝が説話したことを佐賀藩士・田代陣基…

255書評-ご冗談でしょう、ファインマンさん  R.P.ファインマン  大貫昌子 訳

本書の主人公ことリチャード・ファインマンは数多くの発見や考え方をもたらした20世紀有数の物理学者ですが、彼のしてきたことはとにかく面白い!。時にはまわりに迷惑になることをすることもあるけれど、彼はまさに好奇心が服を着て歩いている人という感…

 Hello to everyone who comes from Oxford University forum

Hi, When you read these sentences, I think you are interest in me if you come from the forum. I'm also interest in you about what you are doing, why you decided to participate in the course, and so on. I've written some books reviews by Ja…

え、今さらあけおめ?

はい、今さらですがあけましておめでとうございます。前年度はこのようなヘンテコブログに来てくださる方に本当に多くの方がいらっしゃって、もう本当に感激しております。更新しない時期が多いこのようなブログですが、皆さまの役に少しでもたてばこれ程嬉…

日本酒のスゴさを再発見

みなさんは「もやしもん」というマンガをご存知ですか?ぼくは「もやしもん」というマンガを定期的に読んでいるのですが、このマンガでは農業からお酒造り、さらに様々に醸す細菌まででてくる一見するとマニアックに見えるマンガです。ハッキリ言って細菌の…