2010-01-01から1年間の記事一覧

希望のニート 現場からのメッセージ 二神能基

次はこの「希望のニート 現場からのメッセージ」を紹介していきたい。前回紹介した「ニート フリーターでもなく失業者でもなく」から約1年後に出版されたこの本は、同じニートを扱っていても内容はかなりちがう。「ニート フリーターでもなく失業者でもなく…

フリーターとニート 小杉礼子 編

ニート・フリーターが日本社会のボトルネックとして扱われはじめて久しい。本書「フリーターとニート」は、著者たちが寄稿した労働研究に関する論文を集めてひとつの本にまとめた論文集で、本書ではさまざまなデーター、調査をもとに彼らの姿を浮き彫りにし…

ニート フリーターでもなく失業者でもなく 玄田有史 曲沼美恵

「ニート フリーターでもなく失業者でもなく」は、ニートやニート論を語る上でとても重要な書物だ。なぜなら、それまで学術論文や研究機関の報告書などでしか使われなかった用語である「NEET」を、本書が意味を拡大して使用し、ベストセラーになったからだ。…

歴史入門 フェルナン・ブローデル 金塚貞文 訳

フェルナン・ブローデルは以前ブログで紹介した「地中海」の編者で、歴史学では著名な研究家だ。本書「歴史入門」は入門書として執筆された本ではなく、ブローデルの大書「物質文明・経済・資本主義」のために行われた講義で使われたテキストを下に編集し、…

初夏のアルパカと夕日と糸月

まわりに人がいる中、アルパカちゃんを激写してきました!!

レスボスの女王 ジャン・シャロン 小早川捷子 訳

この世界では稀にすべてをかねそろえた女性が生まれる。ナタリー・バーネイはその稀なひとりで、富・美貌・知性・センス・愛を欠けることなくもちあわせていた。しかし彼女が何度でも選ぶのは愛だった。 女性が女性を愛することってどういうものなのだろう?…

存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて 東浩紀

「存在論的、郵便的」は評論家・現代思想研究家でしられている東浩紀氏のデビュー作にして、代表作だ。内容はかなり高度で、哲学表現になれてない人や、東氏の対談集などしか読まない人にはついていけないかもしれない。そのせいか、本書の検索でぼくのブロ…

ブラック・スワン ナシーム・ニコラス・タレブ 望月衛 訳

オーストラリアで黒い白鳥が発見されるまで、ヨーロッパ人は白鳥といえばすべて白いものだと思っていた。それまでだれも黒い白鳥をみたことがなかったのでそう考えてしまうのも無理がないだろう。だが今まで正しかったこと、あたりまえだったこととして行っ…

労働問題メモ

ちょっと興味あることを見つけたのでのせておきます。 社会学者、鈴木謙介氏インタビュー http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1004/27/news035.html (前編) http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1004/30/news003.html (中編) http://bizmakoto.jp/mak…

雑談など

この普通さに刮目せよっ!! http://hanihoh.com/love2/result/index.cgi?k=100508-45-92881↑の結果 gokeさんの恋愛成績表 データ 名前 goke 性別 男性 年齢 24歳 評定平均 3.1 精神年齢 31歳 結婚適齢期 27歳 項目 観点別評価 成績 恋愛プロセス アプローチ…

雑談など

ゴキブリ発見→退治というクールな体験を今夜二回もできるとは。 これで今週三匹退治。あとどれくらい潜んでいるのだろうと思うと憂鬱です・・・。

八重桜

八重桜が咲き誇っていた時期の写真です。

フロイト その思想と生涯 ラッシェル・ベイカー 宮崎音弥 訳

ジークムント・フロイトは、20世紀を代表する心理学者・精神分析学者だ。心理学をかじったことのある人の中で、フロイトの名前を知らない人はおそらくいないだろう。彼が登場して以来、それまでの心理学の有り様が一変したからだ。そして心理学は、フロイ…

テーマ「生涯学習における図書館の役割」

タイトルにあるテーマで文章を書いてみました。こんなんでいいのかな?ぜんぜん自信がありませんorz 生涯学習は、人生において様々な形から学んでいこうという自発的な取り組みだ。学習と言っても堅苦しいものではなく、趣味や教養なども生涯学習の定義に含…

4月分の読書メーター

4月は3月より多く読んでいて、全部で19冊になります。そのうち写真集を除くと17冊かな。やっぱり2日に1冊ペースにおちつくのだろうか。 4月の読書メーター読んだ本の数:19冊読んだページ数:4992ページ キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバッ…

心理学で何がわかるか 村上宣寛

心理学の内容をあまりご存知のない方は、もしかすると本書をよんで心理学に違和感を抱くかもしれない。しかし、学問としての心理学の前線は、本書で描かれているとおりではないだろうか。この本はあくまで「心理学」の本なのであって、「心理本」ではないの…

できました!

ようやくツイッター登録しました。しかしまだ使い方がよくわかりません・・・。もしよろしければ、ツイッターでもフォローおねがいします。

ちょっと整理がいるね

さいきんいろんな分野に手を出しすぎてこんがらがってきたので、ここいらでちょっと整理してみます。 まず一般書・専門書の読書メーター http://book.akahoshitakuya.com/u/38779 ↑更新量はいちばん多い。 マンガ・ラノベの読書メーター http://book.akahosh…

あれ?

ツイッター登録しようとしたのだけど、なぜか登録できない・・・?

メモメモ・・・

http://www.nhk.or.jp/harvard/index.html 昨日ある方からこんな番組を教えていただきました。 忘れるかもしれないのでブログにメモしておきますw英語版は以下のサイトでみれるようです。 http://www.justiceharvard.org/

アルケミスト 夢を旅した少年 パウロ・コエーリョ 山川紘矢・山川亜希子 訳

・・・・・・ 羊飼いの少年サンチャゴは、神父になる夢と彼の家族を置いて羊飼いになった。神を知ったり、原罪を知ることより広い世界を旅することが彼にとって重要だったのだ。そんなある日夢を見た。サンチャゴの羊とたわむれる子どもが、ピラミッドのそば…

キャッチャー・イン・ザ・ライ J・D・サリンジャー 村上春樹 訳

キャッチャー・イン・ザ・ライは、サリンジャーによって1951年に出版された大ベストセラー小説だ。さいしょに出版したときの売れ行きは芳しくなかったが、その後火をつけたように読まれ始め、いまでも1年で何十万冊が売れる。日本では、村上春樹が不思…

悪人正機 吉本隆明・糸井重里

いやーすごいおじいさんがいたもんだ。以前吉本隆明氏の「共同幻想論」をとりあげたけど、その内容に圧倒されすぎて、これでいいの?と思ってしまった。今回はもっと地に足がついた話になる。 本書は、糸井重里氏が吉本氏にたずねたいろんな話を編集したもの…

空気を読むな、本を読め。 小飼弾

Dankogai。あるいは小飼弾氏というべきか。言わずもがな、ブログ界では超のつく有名人だ。今回は、なんと小飼氏の読書法を発表すると同時に、おすすめ読書リストを公開する。この読書リストはネットで読めるけど、それを抜いても小飼氏独特の読書法におどろ…

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ---アウトサイダーの時代 城繁幸

本書は、前回紹介した「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編にあたる。著者の城氏は、なぜ若者はすぐに辞めてしまうのかを、今の会社体制と社会構造からみごとに説明した。実際に年功序列や、あらかじめしかれていたレールからはずれた人や、もともとはず…

もう桜はほとんど散ちゃったんだけど・・・

近所の桜が満開だったとき写真です。 奈良っぽい写真もいくつかあります。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 城繁幸

最近の若者は根性がない、やる気がない、もっとしっかりしろ。私たちの世代は、こんな罵倒とも、激励ともいえる言葉をよくかけられる。たしかに私なんぞは、よくクダラナイことを考えたり、クヨクヨしたり、ダラけている。だけど、私たちの世代が以前の世代…

ルナティックス 松岡正剛

「モノリスの月からの信号が今宵もとどいている」 この始まりの言の葉からでも、本書がただものではないとわかっていただけると思う。そう、ただものではない。ただものどころか、本書は月にあるのモノリスからの信号を受け止める地球側のモノリスだ。 この…

「わかる」とはどういうことか -認識の脳科学- 山鳥重

普段わたしたちは何気なくいろいろなもの五感を通して感じている。しかも感じているだけではなく、それらの感覚がなにを意味しているか判別し、理解している。ではそんな複雑な作用である「わかる」はどういう時に行われて、そして「わかる」こと自体を理解…

社会的ひきこもり 終わらない思春期 斎藤環

思春期・青年期における心理カウンセリングで有名な斎藤環氏が、ひきこもりに関する特徴や改善法を具体的にまとめた本だ。斎藤氏は200以上にもおよぶ事例を診てきたためか、ひきこもり事情が本書でかなり体系化されているように思う。まず以下に、おもな…