2012-01-01から1年間の記事一覧

255書評-働かない  トム・ルッツ  小沢英実+篠儀直子 訳

まずはタイトルを読んで、なんじゃこりゃーと思った人どれだけいますか? この本の英語のタイトルは「DOING NOTHING ~A History of Loafers, Loungers, Slackers, and Bums in America~」となっていて、まさに「何もしない」とか「何もしない人たち」が直訳…

約一週間ぶりとなります。

どうもご無沙汰にしております、gokeです。最近何かと忙しいせいでブログの更新も読書も芳しくないのですが、これを忙しいと言い訳しては毎日ブログを更新して本を読む人達に顔を向けられません。いろんなことに手を出そうとしていていますが、なんとか今あ…

実はぼっちなのにこんな趣味があるのです

それはボードゲームやカードゲームといったアナログなゲームが大好きなんです。あまり強くはないのですが、たまに友達と対戦すると大はしゃぎしています。最近妹のお婿さんと打ち解けてきて、いろいろと安物ウィスキーを飲みながら(ホントはいけない)話を…

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義  ティナ・シーリグ  高遠裕子 訳

今回はNHKの白熱教室で有名になったスタンフォード大学での授業を受け持った、ティナ・シーリグの「20歳のときに知っておきたかったこと」です。本書をただの自己啓発本と侮るなかれ。この本は個性的といわれている人よりも、むしろ普通の日本人といわれて…

実験大好き!化学はおもしろい  盛口襄

「実験大好き!化学はおもしろい」と著者が心から信じていることを本の端々に感じるのが今回紹介するこの本です。ストーリーは高校生になって難しくなった化学について訪ねてくるふたりと、高校の教師をしていた化学マニアの理科おじさんが実験を通じて化学…

マンガ量子論入門  J・P・マッケボイ  治部眞理 訳

量子論とは、人類史上最も成功を収めた知の集大成である。元素の周期表だけでなく、化学反応がなぜ起こるのか、レーザーやマイクロチップ(半導体集積回路)の動作、DNAの安定性、アルファ粒子がいかに原子核の中から抜け出すかまでも、量子論は正確に教えて…

255書評-誰も知らない世界と日本のまちがい  松岡正剛

前回「17歳のための世界と日本の見方」に引き続き、続編となる本書「誰も知らない世界と日本のまちがい」を紹介していきます。今回は前回よりもさらに内容が濃くなっている上、政治・歴史・国家・経済に重点が置かれていて文化や物語といったお話はあまり…

255書評17歳のための世界と日本の見方  松岡正剛

セイゴオ先生はぼくが以前から私淑している人のひとりで、先生のあらゆるモノ・コトをぶった切る(セイゴオ流なら「編集」)見方に魅せられて、今や僕の中に松岡正剛な部分もできてきたぐらいです。今回はセイゴオ先生による世界と日本をどのようにみるかと…

師走の忙しさはまだこれからだ

いよいよ12月も少しずつクリスマスや新年に向かって進んでいますが、みなさま以下かお過ごしでしょうか。師走って理由もなく忙しいと感じるのはぼくだけでしょうか?もちろん理由がある忙しさもあるけれど、どうにも理由がつかない、もしくは理由が遠すぎ…

255書評-14歳からの社会学  宮台真司

宮台真司氏は独自の理論を持つ社会学者であり、様々な物議を醸しだすことで有名ですが、その宮台氏が14歳という繊細な時期を迎えた青少年に向けた本がこの「14歳からの社会学」です。本書は1年半ぐらいに読んだものの当時調子が悪く読書記録をつけてな…

255書評-ルナティックス  松岡正剛

唐突ですがこの本は普段小説を読むようにもなっていませんし、学問書を読むようにもなっていませんし、ありとあらゆるジャンルから独立した本です。この本はセイゴオ先生のあらゆる感性を駆使して、月という存在に関連した事象・アート・神秘・神話・科学・…

リアルで付き合いがあった方、みなさんお元気ですか?

昨日から今朝にかけてかつて付き合いのあった人たちにメールを出して、もう一度関係を持とうとしています。今までずっと逃げていたけれども、精神の安定もそれなりになってきたのでもう一度チャレンジしたいことができてきました。それだけではなく新しくす…

寝落ち明けの更新

昨夜は企画書を書くために徹夜した後4時間ぐらいの睡眠をとったのですが、昨日は昼間にすることが多くてボーッとしながらこなしていました。そしてすべての仕事をこなして今に至ります。そして中途半端に眠ったせいでここからもう一度眠れるかが心配です。…

徹夜で企画書を書いておりました。

みなさんおはようございます。タイトルの通りとある企画書を書いておりましたら、朝ですよハッハッハ。でも疲れているのに妙なテンションになっていてこのようにブログを更新しています。ところで前回の雑談で海外の有名大学からオンラインで教育を受けられること…

最近がんばってます。

このようなブログを見てくださる方に雑談をするのは妹の結婚式以来でしょうか。妹はうちの家から離れてお婿さんと一緒の生活を始め、僕は相変わらずの生活をしていると言いたいですが、最近調子が良くなってきていろんなことに挑戦しようということで、奈良…

読書メーター 2012年11月のまとめ

2012年11月の読書メーター 読んだ本の数:23冊 読んだページ数:6279ページ ナイス数:33ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/38779/matome?invite_id=38779■マンガ量子論入門―だれでもわかる現代物理 (ブルーバックス) だれでもわかる現代物理とあるが…

マンガ脳科学入門  アングス・ゲラトゥリ  小林司 訳

脳が人間にとってすごく大事な機能を占めていることは現代ではほとんどの人が知る事実ですが、実は最近までその重要性が認識されていませんでした。現代は反対に脳についての研究が神話になって世間に流れ、どこまでが真実がわからない状態にまでなっていま…

マンガ心理学入門  ナイジェル・C・ベンソン  清水佳苗/大前泰彦 訳   マンガサイコセラピー入門  ナイジェル・C・ベンソン  清水佳苗/大前泰彦 訳  小林司 監訳

今回は心理学とサイコセラピーの入門書というこのブログではあまり取り上げなかった分野を紹介します。著者も訳者もほとんど同じであり、また同じ心理学の分野について言及しているように見えますが、実はお互いに補強し合うような内容になっているのです。 …

255書評-自由からの逃走 エーリッヒ・フロム 日高六郎 訳

前回の書評まではハイエクに関連した人物や本人の本を紹介しましたが、今回はフロイト派の学者でありながらもフロイトを批判して派閥を抜けだし、フロイトの影響を受けた独自の心理学で社会の分析をしたエーリッヒ・フロムによって1941年に書かれた「自…

255書評-隷属への道  F・A・ハイエク  西山千明 訳

これまでハイエクに関する興味について取り上げ続けてきましたが、最初に申したようにハイエクは僕に衝撃を与えた人物なのです。そして最初に読んだハイエクはおそらく彼の著書で一番有名な「隷属への道」になります。1944年に出版された本書は様々な影…

255書評-ハイエク 知識社会の自由主義  池田信夫

今回もハイエクつながりで読んだ本を紹介します。この本を読んだ当時池田信夫ブログを必死に読み込んでいて、ハイエクの自由というものがどれほどの射程を持っているのかに興味津々でした。今でもハイエクは読み切れていない感がありますが、多少自分の腑に…

「人間はどこまで動物か」  日高敏隆   「進化とはなんだろうか」  長谷川眞理子   「医療のこと、もっと知ってほしい」  山岡淳一郎

今回は3冊まとめて書評したいと思います。生物と人間の狭間とは何かを考えさせられる2冊と、さらに人間を助ける医療とはどういうものかを教えてくれる1冊です。どれもとても興味深くそれぞれ独立した書評でもいいかと考えましたが、むしろ3冊同時紹介するこ…

255書評-田中清玄自伝  インタビュー大須賀瑞夫

今日から過去に読書メーターで書いた読書評と現時点でのコメントを載せて紹介します。なんだかんだといって3年も記録をつけていると様々な知識や思考によって変わった考えもありますし、単純に読んだ本を思い出したいだけだったり、コアになっている自分の思…

読書メーター 2012-10月分のまとめ

2012年10月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3367ページ ナイス数:52ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/38779/matome?invite_id=38779■医療のこと、もっと知ってほしい (岩波ジュニア新書) 正直に言ってこのような医療の世界があ…

英語達人列伝  斉藤兆史

現代日本には英語が出来る人とできない人とではなにやら見えない線で境界ができていると感じませんでしょうか?英語が喋れたり読めたりする人と英語がまったくできない人との間にはなんだか明らかに気まずい領域がある上に、英語が出来る人が得意げにペラペ…

物語アメリカの歴史―超大国の行方  猿谷要

様々な国や地域の歴史についてはいろんな出版社から販売されている新書でもよく見かけます。その中でもこの中公新書では国や地域の歴史を「物語」として出版しているところに特色があり、内容は歴史を網羅するような書き方ではなくあくまでもポイントを抑え…

大杉栄 自由への疾走  鎌田慧

大杉栄は明治の終わりから大正期に日本で暴れまわった社会主義者、もしくはアナーキストとして有名な人物です。大杉は1885年(明治18年)に生まれ1923年(大正12年)に38歳で殺されるまで、その人生はまさしくどこまでも己の自由を求めて奔走し、また「紊乱…

さらば財務省!  高橋洋一

この「さらば財務省!」は大蔵省、その後財務省で勤務していた高橋洋一氏が郵政民営化改革の裏話や、元安倍政権時でどのように財務省に改革をつぶされたかについておもいっきりぶちまけた暴露本です。現在高橋氏は経済学者として有名な人物ですが、最近の言…

本日の雑談 2012-10-20

こんばんは。 本日は奈良県立図書情報館のビブリオバトルに参加した後、とあるカフェでペチャクチャナイトというイベントに潜入してとてもつかれております。 ビブリオバトルでは相変わらずほとんど共感を得られませんでしたが、0人ではなかったので満足して…

本日の雑談 2012-10-13

こんにちは、皆さま。なんとかハワイから生きて帰ってきたgreengokeでございます。ハワイ島のワイコロア・ビレッジとオワフ島のホノルルにあるハイアットリージェンシー・ワイキキに滞在するだけでなく、それぞれのホテルで最上階をとってもらったという幸運…