255書評

255書評-ご冗談でしょう、ファインマンさん  R.P.ファインマン  大貫昌子 訳

本書の主人公ことリチャード・ファインマンは数多くの発見や考え方をもたらした20世紀有数の物理学者ですが、彼のしてきたことはとにかく面白い!。時にはまわりに迷惑になることをすることもあるけれど、彼はまさに好奇心が服を着て歩いている人という感…

255書評-働かない  トム・ルッツ  小沢英実+篠儀直子 訳

まずはタイトルを読んで、なんじゃこりゃーと思った人どれだけいますか? この本の英語のタイトルは「DOING NOTHING ~A History of Loafers, Loungers, Slackers, and Bums in America~」となっていて、まさに「何もしない」とか「何もしない人たち」が直訳…

255書評-誰も知らない世界と日本のまちがい  松岡正剛

前回「17歳のための世界と日本の見方」に引き続き、続編となる本書「誰も知らない世界と日本のまちがい」を紹介していきます。今回は前回よりもさらに内容が濃くなっている上、政治・歴史・国家・経済に重点が置かれていて文化や物語といったお話はあまり…

255書評17歳のための世界と日本の見方  松岡正剛

セイゴオ先生はぼくが以前から私淑している人のひとりで、先生のあらゆるモノ・コトをぶった切る(セイゴオ流なら「編集」)見方に魅せられて、今や僕の中に松岡正剛な部分もできてきたぐらいです。今回はセイゴオ先生による世界と日本をどのようにみるかと…

255書評-14歳からの社会学  宮台真司

宮台真司氏は独自の理論を持つ社会学者であり、様々な物議を醸しだすことで有名ですが、その宮台氏が14歳という繊細な時期を迎えた青少年に向けた本がこの「14歳からの社会学」です。本書は1年半ぐらいに読んだものの当時調子が悪く読書記録をつけてな…

255書評-ルナティックス  松岡正剛

唐突ですがこの本は普段小説を読むようにもなっていませんし、学問書を読むようにもなっていませんし、ありとあらゆるジャンルから独立した本です。この本はセイゴオ先生のあらゆる感性を駆使して、月という存在に関連した事象・アート・神秘・神話・科学・…

255書評-自由からの逃走 エーリッヒ・フロム 日高六郎 訳

前回の書評まではハイエクに関連した人物や本人の本を紹介しましたが、今回はフロイト派の学者でありながらもフロイトを批判して派閥を抜けだし、フロイトの影響を受けた独自の心理学で社会の分析をしたエーリッヒ・フロムによって1941年に書かれた「自…

255書評-隷属への道  F・A・ハイエク  西山千明 訳

これまでハイエクに関する興味について取り上げ続けてきましたが、最初に申したようにハイエクは僕に衝撃を与えた人物なのです。そして最初に読んだハイエクはおそらく彼の著書で一番有名な「隷属への道」になります。1944年に出版された本書は様々な影…

255書評-ハイエク 知識社会の自由主義  池田信夫

今回もハイエクつながりで読んだ本を紹介します。この本を読んだ当時池田信夫ブログを必死に読み込んでいて、ハイエクの自由というものがどれほどの射程を持っているのかに興味津々でした。今でもハイエクは読み切れていない感がありますが、多少自分の腑に…

255書評-田中清玄自伝  インタビュー大須賀瑞夫

今日から過去に読書メーターで書いた読書評と現時点でのコメントを載せて紹介します。なんだかんだといって3年も記録をつけていると様々な知識や思考によって変わった考えもありますし、単純に読んだ本を思い出したいだけだったり、コアになっている自分の思…