思考の整理学  外山滋比古

一時期とある大型書店でこのようなPOPのもと売られている本があった。
「東大生が一番読んでいる本!」
その本こそ、今回紹介する「思考の整理学」である。実はそのPOPを見た時に嫌な気持ちになったので、その時は購入しませんでした。しかしある時に本書を入手する機会があって、「東大生が一番読んでいる本」をいつか読んでみてやろうと虎視眈々と狙っていましたw


そしてついに今回読んでみて、思いました。あれ、これもっと早く読んでおいたほうがよかったんじゃないかと。
かつて「すぐに稼げる文章術」とその本に載っていた33冊+1冊を読んだことのある僕ですが、はっきりいってそっちを読むよりまずこの「思考の整理学」を読みなさいw「すぐに稼げる文章術」は多くの編集や文章を書きまくって稼いでる日垣隆氏独特のスタイルでしたし、普通はすぐには稼げなくて、いろんな読書という回り道をしながらでないと結局は文章で稼げるようにならないよという本でした。そのオススメしていた本もそういう回り道を含めた本でした。
これらの回り道をする前に、まずこの「思考の整理学」を読んでおいたほうが最終的には得ることが多くなるんじゃないかというのが僕の感想です。読むこと、考えること、書くこと、思いつくことがそれぞれ良いサイクルになって、さらにそれらが相互に関連し合う事によってまた新しい創造に挑戦することができる。そのことが本書では実に簡潔にまとまっていて、非常にバランスよく思考が整理できるのではないでしょうか。


そしてこういう「自己整理法」の本は読んでからがスタートです。いかに自分にあったやり方で思考を整理し、読書をしながら書き留めて行ったり、独自のファイリング、さらには記述の方法も作っていく。これができないとこの手の「自己整理法」本は役に立たないのです。最近になってようやく自分のやり方を試行錯誤しながら読むこと・書くことを創造している僕ですがw、みなさんもそれを念頭に入れて、みなさん独自の方法を開発していって下さい。それはきっとあなただけのモノとして残るはずです。


思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)