池田vs橋本論争

すべては池田信夫氏のこの記事が発端だった。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51783035.html

池田氏が書くブログの内容はいくつかに分類できるが、この記事は典型的な政治を扇情するタイプの記事だ。今の言葉を使うなら、政治を「ディス」た記事になる。


もともと池田氏は様々な政策論争がしたくてブログに記事を書き、またアゴラをいうサイトを作った経緯がある。しかしなかなか池田氏が望むような論争になることはほとんどなかったと思う。原因としては池田氏の文章の書き方が扇情的だったことや、説明不足、さらにアゴラにおいて池田氏の記事選定が厳しかったこともあるだろう。


しかし今回ついに挑戦者が現れた。維新の会会長であり、現大阪市市長の橋下徹氏だ。
【日本の政治を鍛えるためには、行政経験のある識者がどんどん増えることが必要だ - 4月8日(日)のツイート】
http://blogos.com/article/36074/


このまとめ記事を読んでこれが骨太の議論になる予感がした。その後池田氏は2つの記事を書いている。
橋本徹氏への反論】
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51783172.html
大阪市都市国家に】
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51783197.html


この時点ですでに興味深い話が論議されているが、まだまだ続くかどうかはわからない。なにより今回はじめて池田氏がチャーターシティという都市国家に対して理想をもっていることを初めて知った。彼の一国二制度の根底にはこの思想があったとは。


はっきりいって僕にはどちらが正しいか判断できる知識も知性も持ち合わせていないけど、この論争をたたき台に自分の理解を鍛えさせてもらおうと思っています。


2012/04/09
追記
記事や議論の進展があれば、随時のせていきます。

2012/04/09 17:14
追記
blogosに橋本市長とアゴラ対決のまとめがあるので、そちらを参照するといいかも。この流れから見ると、辻元氏の記事【橋下徹のポピュリスト宣言】が論戦の始まりになっている。
http://blogos.com/news/hashimoto_agora/

2012/04/11 12:32
追記
どうも池田vs橋下論争というより、「アゴラ」と橋下との論争になってきている。しかも、橋下氏の言っていることも、普段の行政改革についての話にもどっている。
http://blogos.com/article/36328/?axis=t:6568

2012/04/11 13:26
さらに追記
池田氏の議論が西洋・中国文明論の中から地域間抗争をとりあげ、そのグローバル地域間抗争のための拠点として大阪を作ろうと発言しているようにみえる。一方で橋本氏はあくまでも行政としてやるべきこと、やらなければならないことに終始しているので議論がかみ合わなくなってきている。この論争に触発された記事はまだ出そうですが、大まかな論争が終わりそうなので、最後に池田氏のブログ記事を紹介して追記を終了します。

西洋と中国の「大分岐」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51782646.html

Voiceからexitへ
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51783504.html